アカートが「晋山式」を見学したはなし

6月になりました。今月もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、去る2022年5月30日(月)、東大寺の第224世別当と華厳宗管長に橋村公英氏が就任したのをお祝いする「晋山式(しんざんしき)」が開かれました。
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「別当」とは、お寺の住職にあたる役職で東大寺の実質的な最高責任者。今年の4月に橋村さんが就任し、「晋山式」はそのお披露目の式、ということです。

イベント、というわけではないのですが、3~4年に一度しか行われない珍しい行事。何と言っても東大寺の一番偉い人が就任するお祝いの式ですから、有難い機会です。アカートはもちろん関係者として参列できるわけではないですが、この式にお呼ばれした方から事前にこの情報をキャッチしていたため、ちゃっかり見学(ストーカー?)してきました!本日はそのご報告と記録です。

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お昼すぎに東大寺に到着すると、大仏殿に向かって車(高級車多め)が続々と入っていきますし、「東大寺」の法被を着た方が沢山いて、ちょっとものものしい雰囲気。誘導の人だけでもかなりの人数だったので、大事な行事であることがうかがえます。
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とはいえ、やはり修学旅行生や観光客、普通にお参りする方も沢山いますので、どこかごちゃっとしています・・・。
大きな行事だからと言ってお参りする人を止めない、さすが東大寺さん懐が深いです。お陰様でアカートも全く無関係者なのに見学することができました。

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12時半頃は少しだけ雨粒も落ちていましたが、橋村さんが「轅(えん)」というお神輿のような乗り物?に乗って本坊を出発する頃には、ほとんど雨も止んでいました。すごい、晴れ男なんでしょうか。橋村さんはオレンジ色の法衣に金色の袈裟と、豪華で美しい!
先導するお坊様たちは皆さんマスクですねえ。こういう状況ですので、配慮されてるんですね。

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橋村さんが乗った「轅」は本坊を出たあと、修学旅行生やアカートのような野次馬・・・いや、ファン?に見守られながら一度南大門の外へ移動。南大門をくぐって大仏殿前の中門まで進み、中門からは降りられて徒歩で大仏殿内へ。
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招待者の方々が参列する中、法要が始まりました。大仏殿にも紫色の袈裟を来たお坊様がたくさん。きっと色んなお寺からいらしてる方たちですね・・・。お坊様の集団というのもかなり有難い気がします。

大仏さまの前で法要が営まれている間も、大仏殿の中は観光客でいっぱいです。そりゃそうですね。法要の妨げにならない範囲であれば基本的には自由に移動できますし。
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アカートもお経を聞きながら大仏様の後ろをウロウロ。そんな中、橋村別当は戦争や疫病、天災などの現状に触れ、世界平和のために祈りをささげていくことを誓われたそうです。

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法要の終了後はお披露目の式が大仏殿の裏庭で行われます。こちらは本当に招待客でないと入れないので、アカートはここでストーキングを終了。いやあ、有難い時間でした。

それにしても修学旅行の子どもたち、多いですね・・・彼らはこの状況をどのように見ているのか?「すごいタイミングに当たったんじゃない?!」と興奮する生徒、興味のない子、キョトンとする子、いろいろでした。
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あまりに「これ誰?」と不思議に思っている生徒さんも多かったため、「東大寺の一番エライ人やで~」と何人かにはコッソリお伝えさせていただきました。でもこの生徒たちの何人かでも、この出来事を楽しい思い出にして、また奈良に来てくれるといいな、と思います。

ちなみに前回の晋山式は2019年(第223世)、その前は2016年(第222世)でしたが、どちらも狹川普文氏で、任期は3年ずつ。今回橋村さんの任期は2022年4月1日から4年間なんだそうです。
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そして披露宴には寺院関係者ら約480人が出席したと、後のニュースで知りました。すごい数ですね~。中には市長や県知事の姿も。新型コロナの状況を考慮し、会食などの宴は行われず縮小した形で行われた今回の晋山式。
4年後はマスクも無しでより盛大に行われるといいですね。
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