土曜日になりました。
日中陽射しも強くまだまだ暑いですが、それでも風は心地よく、秋の香りとともに肌のほてりを運び去ってくれます。いよいよ行楽にはちょうど良い季節になりました。
本日は土曜日ですが、ACART LIFESTYLEの猫スタッフは今週は日曜だけの出勤となります。
というわけで今週は「出番無し」の次女と末っ子は朝から仲良く日向ぼっこをしておりました。
そういえば先日少しご紹介した「今年は変に早い正倉院前のギンナン」ですが、冒頭の写真にもあるとおり、どんどん実りが進んで、もう少し表面がシワシワになりつつあります。
すでにいくつか落ちている実もありましたが、もう少しで一斉に実を落とし、ワイルドな香りが漂いそうな様子です。やはり例年よりひと月程度早い気がします。
さて「そういえば」の2つ目もご紹介。
毎朝通勤の通り道にあった風情のあるビル。7月末で喫茶田川さんが営業終了し、8月のひと月間はいろいろ片付けをされていましたが、9月に解体工事がスタートし、10月になってとうとうビル本体の取り壊しのため、工事用の覆いで見えなくなってしまいました。
名残を惜しむかのように、結局最後まで外されることのなかった「半田アパート」の銘とともに、もう見ることができなくなったんだとしみじみ思います。
さて工事用の覆いといえば・・・
本日10/9(土)から興福寺五重塔の「御開帳」がスタートしました。
こちらの写真は2016年に行われた御開帳の様子。この時はすごい人だったのですが、
さきほど10/9(土)の10時ごろの様子だと、まだ比較的すいている感じでした。
ただ、すぐ目の前にある発掘調査の現場、これは先日発見されてニュースになった「南都焼き打ち後の遺構」なのですが、ちょうど本日10時から16時までの間だけ、奈良文化財研究所による現地説明会があるため、こちらに人気を奪われていたみたいです。
そんな五重塔の御開帳とは、薬師三尊像、釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、弥勒三尊像を安置する初層内陣が特別公開されるというものですが、この催しが終了すると五重塔は120年ぶりの大修理に入ります。
修理の間は五重塔のまわりに工事用の足場や覆いが組まれてしまうので、その姿を見ることはできないのです。まだ工事の詳しい期間は発表されていませんが、開始は令和4年度。かなり大規模な修理になるようなので、数年あるいは十数年もの間、五重塔の姿は見えないのかもしれません。
奈良の街のいたるところから見ることができた五重塔。もはや奈良の象徴とも言える姿がしばらく消えるという状況はまだ全く想像できませんが、今のうちにその内部とともに、その高精細な建物の造形も、目に焼き付けておいたほうがいいでしょう。
◯令和大修理前の御開帳。国宝特別公開「五重塔」
9:00〜17:00(最終受付16:45)
拝観料(護符付き):大人・大学生 1000円 中高生 600円 小学生400円
(団体割引・身障者割引もあり)
【前期】10月9日(土)~11月23日(火・祝)
※10月29日(金)・30日(土)、11月5日(金)・6日(土)・19日(金)・20日(土)
の6夜のみ夜間特別公開もあります。
<拝観時間:17時30分~20時>
【後期】2022年3月1日(火)〜31(木)