時は「紙」なり。

土曜日になりました。
今日は猫スタッフの出勤は無しで、自宅待機となっています。
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相変わらずウロウロと忙しそうな末っ子。
さすがに人間スタッフがいないときは寝ているんだと思うのですが、誰かいると常にその近くについてきて、行く先々で何か面白いことがないか探している・・・という感じなのです。
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リビングのパタパタ扉から廊下に出るのかと思えば、急に思い立って伸びをする末っ子。本当に自由気まま。

一方、姉たちは・・・
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わっ、一緒に寝てる。急に寒くなったので、なんとなく押入れから出してみた毛布が思いの外人気のようで。ずっと静かな奪い合いが続いていた長女と次女は、ついに解決策を見つけたようです。
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というわけで仲間はずれの末っ子。
暇そうです。

さてそんなことはさておき、商品の紹介をさせていただきます。
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本日ご紹介するのは、久々の新入荷、「紙時計」です。
読んで字の如し。紙製の時計になります。
紙製とくれば、またしても「かみの工作所」さんの仕業。

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今回もデザイナーさんとのコラボレーションとなっているのですが、こちらのデザイナーは、超有名、日本が誇る工業デザイナーの小泉誠さん。
建築や空間デザインなども手掛けるデザイナーさんですが、木製の家具なんかは特に有名。作風はミニマルでシンプルですが普遍的な美しさのあるスタイリッシュなもの。見るからに使い心地が良さそうで、飽きがこなくて長く使える、そんな家具はアカートも長年憧れている製品です。

また小物などもたくさん制作されていて、有田焼のうつわ、南部鉄の鉄瓶や鉄鍋、燕三条のステンレスツールなど、一流の工業デザイナーの方が手掛けるようなアイテムはひとおり世に出ているといえるほど。

実は当店としては小泉さんの製品はお取り扱いしたことが無いのですが、よく「ありそう」って言われます。

さてそんな「当店初小泉」の紙時計、詳しく見てみます。
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まず内容物はこんな感じ。裏側は見慣れた壁掛け時計のムーブメント。こちらはタカタレムノスのテクニカルアドバイスによるもの。壁掛け用のしっかりした木ネジと単三電池も付属しています。

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そして気になる左下の赤い物体は平たく言うと「飾り」です。
デザイナーは「時の目安として好きなところに貼りつける」と言っていますが、たとえば朝8時に出勤して、夜8時以降は炭水化物を食べないぞ、という意味で8時の位置に貼ってもいいですし、純粋に見た目のバランスだけで近くに貼ってもいいのです。裏面には時計との前後バランスを最適化する足と両面テープがついています。

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時計の針にあたるものは、二段階に重なった紙製の丸い板にあけられた穴がその役割を担います。この丸い板は「偏心」つまり中心から偏った場所に動作の支点がつけられているので、時が経つと重なり方が変化します。

つまり2つの円の重なりが変化しキネティック・アートのように空間に変化を与えるのです。
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分を表す「長針」にあたるほうが白い丸。こちらはちょうどダンボールの表面だけを剥がしたときに現れるような波板のような凹凸があり、このストライプが回転することで表面のかすかな陰影が変化するというのも、見ていて楽しい部分です。
変わること、変化すること、それがすなわち時の流れ。この時計は指針や指標ではなく、全体的なフォルムで時を表すものなのです。
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それはまるで月の満ち欠けのよう・・・。

でも文字盤がないと不便って言われそう。
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そんな人は書いちゃえ。
壁に直接じゃなくても、付箋に好きな色で数字書いて貼っちゃえばいいです。「紙」」っていう素材は、そんなふうに人間が手を加えることを誘ってくるようなところがあるように思うのです。
そんなDIYも受け入れてくれそうな紙時計なのです。

かみの工作所 紙時計 青 ¥4,180(¥3,800+税)

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