先日もお伝えしたとおり、美濃焼の深山/miyamaのアイテムがいろいろ再入荷しております。そしてブランドは異なりますが「瑞々-mizumizu-」のアイテムも同時に補充ができています。こちらは美濃焼のメーカー小田陶器さんと深山の共同プロジェクトでたちあがった人気ブランド。
この2社に注目の若手デザイナー小野里奈さんが加わり「お料理が映えるうつわ」を目指してデザインされたこの「瑞々」は、うす飴と青白という2色の繊細な色合いに加え、シャープすぎずダルすぎずという絶妙なフォルムで、スタイリッシュでありながら温かみを感じる仕上がりです。さらに機能性や丈夫さを兼ね備え、価格もリーズナブルと、自信をもっておすすめできる製品なのです。
さてそんな瑞々にはいろんな種類の器が細かなサイズ違いでラインナップされています。当店もなるべく幅広いアイテムを常備するよう心がけていますが、実は時期によって売れるアイテムにかなり偏りがあるのです。
現時点の売れ筋No.1はこちらの木瓜鉢3.5寸。色はうす飴と青白がほぼ均一といっていいと思います。買われ方としては、これくらいのサイズの小鉢を探している方がたまたま瑞々を選ぶというのではなく、瑞々を気に入った方がどれにするか迷ったあげくこの木瓜鉢3.5寸にされるという感じです。
瑞々 木瓜鉢 3.5寸 うす飴/青白 ¥990(¥900+税)
このアイテムに人気が集中しだしたのはこの半年くらいでしょうか。
おそらくこの1年半ぐらいというのは、お店をご利用いただくお客様が最も変化した期間。まさに激動の時期といえます。背景はもちろん新型コロナ。
それ以前は海外からの旅行者の方にも人気があった瑞々ですが、国内旅行の方でも「奈良に来た思い出に(奈良産じゃないけど)ひとつ買って帰ろう」という方が結構いらっしゃいましたし、なんなら「岐阜(美濃焼の産地)から来たけどこれは知らなかった」という方すらたまにいらっしゃいました。
その頃はポットや汲み出し、飯碗などが人気だったように思います。
そんな海外の方が消え、国内旅行の方もいらっしゃらなくなって、お客様は地元の方が中心になりました。はじめのうちは地元の方でも「10万円入ったからお買い物しよう」「おうち時間が増えたからお料理や器に興味がでた」みたいな空気がありましたが・・・。
ちょうどこの頃はすみきり長皿ブーム(?)みたいな現象がありましたっけ。
最近はお客様の年齢層も40~60代から20~30代というふうに変わり、もはやよほど入用でなければ物を買ったりしないという方がほとんど。ときどき「一目惚れした」「なにかの縁だわ」みたいにお買い上げいただけることがあり、それがなぜか「木瓜鉢3.5寸」に落ち着くというわけなのです。
とにかく「うつわを買う」という背景なんて人それぞれのはずですが、なんとくそこに傾向とか偏りが見えるというのも商売の面白いところなのかもしれません。
この先ワクチン接種が行きわたったり、また感染が少し穏やかになったときにGoTo的な動きがあったり、激動はまだしばらく続くと思いますが、その都度売れ行きは変わっていくのでしょうか?
ある意味少し楽しみでもあります。