もうすぐ夏至です。
日が長くてお店を閉める頃でもまだ明るい、何なら急いで帰れば家に着いてもまだ明るいくらいです。
夏至前後の夕方の明るい時期がアカートはわりと好き。
一日が長いような、得した気分になる、というと子供みたいですが、まあそんな感じで嬉しいのです。
梅雨入りしたということですし、雨が多くてジメジメする季節なんですけどね・・・。
子どもの頃はこの時期は「夕方でも外が明るい!」くらいにしか思っていませんでしたが、大人になるとそれ以外にも楽しみがあるということに気付きました。
花や木、そして動物の季節感は大人になってから知ったこと。
お庭の枇杷の実がどんどんカラスに盗られてるな、とか、ザクロの花がきれいだな、とか、鹿の色がそれっぽくになるな、とか。冒頭の紫陽花もアカートのお庭に咲いているものです。
昔は気付かなかったというか、あまり意識して「おもしろいな」と思ってはいなかったのですが。
そんな中、以前から興味を持っていた「梅仕事」というものを今年初めてやってみました。
実は数年前から、大好きな「ちりめん山椒」を手作りするために山椒の実を下ごしらえする、というのはこの時期の定番となっていたのですが、とうとう梅にも手を出してしまいました。
そもそもは実家で漬けている梅酒を分けてもらっていたのですが、年老いた親ががんばって漬けた梅酒を奪うのもなんだか忍びないな、という気持ちとともに、ふと「自分でもやってみようかな」と思ったのです。
というわけで実家からは「梅酒」ではなく「梅の実」を送ってもらいました(結局送ってもらう・・・)。
スーパーで売っているようなきれいな青梅、ではなくかなり黄色く熟した梅。表面もボコボコ。でも桃のような芳醇な香りが強く、すでに美味しそうです。
さて梅仕事、やってみると結構簡単。
とはいえネットで調べたり実家から聞いたりして試行錯誤したので、この方法が合っているかどうかはわかりません。
「違うよ」というご指摘は真摯に受け止めますが、クレームは受け付けませんのでご了承ください。
アカートが手に入れた梅はたまに虫さんが居たので、40分ほど水につけて虫抜きをします。
黄色く熟した梅はあまり長く漬けておくと傷むので、1時間以内、と書いてありました。ちなみに青梅であればあく抜きなんかもするそうです。
次に虫さんが出て行った梅のヘタを竹串で取ります。
これはどれだけ調べても「取り方」までは書いてなくて「取るってどうするねん?」と思っていたのですが、確かに書きようがない感じ。なんとなく「取ってやろう」と竹串をヘタのところに突っ込むとコロン、と取れます。
やってみないと分かりませんね。
で、ヘタを取ったら軽く乾かして丁寧に水分を拭きとって、梅の下準備は完了です。
買ってきた瓶を洗い、ついでに熱湯もかけてさらにアルコール消毒して、下準備はOK。氷砂糖と梅を瓶の中に交互に入れたら、あとはお湯を・・・じゃなかったお酒を注ぐだけ。
いよいよ漬けます。
たっぷりとお酒を注いで完成です!
交互に・・・なってないですけどね。まあいいや、気分です。
お酒は今回普通の「ホワイトリカー」というやつとちょっと贅沢に「ブランデー」を使用。お酒はアルコール度数35%以上、というのが良いらしいです。
レシピは怪しいというか適当なので載せません!気になる方は信頼できる情報ソースからご確認ください!
これで1日に何度か瓶を振ってあげて3か月以上、できれば1年とか寝かせて完成のようです。
待ち遠しい・・・。3か月とか1年って結構長い。
1年後、自分は何をしているのか、この梅酒はちゃんとできるのか?そしてそれをどんな気分で飲んでるのか?全く想像できませんが、今のようにフラフラとのんきに生きているといいな、と思います。
でも梅仕事は思った以上に簡単でした。
最初に書いた「山椒」の軸取りはかなり細かいし大変なのですが、それよりは全然時間もかかりません。
まあ、実の大きさが全然違いますからね。そりゃそうだ。
そんなわけでこの時期は「山椒」→「梅」とやることが多くて毎年忙しくなりそう。
ちなみに「梅雨」の語源は、一説には「梅の熟す時期の雨」という意味なんだそうです。
たしかに、梅の熟す頃にやってきた今年の梅雨。
皆さまはどんなふうに梅雨の一日を過ごしていますか?