燈花会の奈良。子鹿がたくさんです

土曜日になりました。
昨日からはじまった「なら燈花会」。これからお盆の頃までが、真夏の奈良のつかの間の観光シーズン。夏の休暇を利用して奈良を訪れる、という方もいらっしゃると思います。

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そんな奈良公園では、今、子鹿をたくさん見ることができます。
6月のひと月間、春日大社の近くの鹿苑で保護され公開されていた子鹿たちも、先月の後半に一斉に公園に放たれたそうで、奈良公園では元気いっぱい走り回る子鹿たちの姿をすぐに見つけることができます。例年とくらべてもその数はかなり多く感じます。

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生まれた時期によるのでしょうか、本当にワンちゃんくらいの大きさの幼い子鹿から、少し大きくなって、小さな子鹿の面倒を見てあげられるまでになった子鹿もいます。

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その様子を見ていると、何組かの母子が群れになって、毎日同じ場所で暮らしていることに気が付きます。ママ友同士がお互いの子供を世話したり、1匹の子鹿が何匹かの大人のメス鹿の間をぐるぐる回って、行く先々で甘えたり、お乳をせがんだり・・・人間の親子やふだん見慣れた猫たちの社会とは少し違った暮らし方をしていて面白いですよ。

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子鹿は何にでも興味津々のようで、初めて見る植物や昆虫、そして人間や人工物をひとつずつお勉強しています。その様子は「おっかなびっくり」という言葉がぴったりで、驚いて駆け出す姿はとても愛らしいのです。

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そんな子鹿たちですが、特にこの時期燈花会や万燈籠にいらっしゃった観光客の皆さまには、くれぐれも触ったり、近づいたり、追いかけたりしないようにお願いしたいと思います。
大人の鹿はもう人間にも慣れていて、公園で鹿せんべいをねだりながら、一緒にセルフィーにつきあってくれたり、ポンポンと背中を叩かせてくれたりしますが、奈良の鹿はこう見えて野生動物。人間とは一定の距離を保って生きるのが本来の姿です。

本当に生まれたばかりの子鹿の場合、人間が迂闊に触ってしまうと、人間の臭いが体に付いてしまうのだそうです。そのため母鹿から育児放棄され、やがて命を落としてしまう・・・という話もあります。
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また、近づきすぎたり追いかけたりすることで子鹿が驚いて、怖さのあまり必死に走って母鹿とはぐれてしまうこともありますし、最悪の場合、車道に飛び出してはねられてしまうこともあるのです。

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さらに子鹿を守る親たちも、いつも以上に警戒心が高まっています。くれぐれも子鹿や母鹿たちのことは遠くからあたたかく見守ってあげてください。

最後にもうひとつ。
お車で奈良に遊びに来られる方には特にお伝えしておきたいのですが、奈良公園付近の道路は青信号でも進めるかどうかは自身の目で確かめる必要があります。(赤信号で走っていけないのは全国と同じです。)もちろん青信号でも安全の確認が必要なのは世界共通ですが、奈良では安全じゃない可能性がすごく高いのです。
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例えば鹿の死亡事故が一番多いといわれる県庁前付近。
今の季節だと19時から19時半頃がちょうど日が暮れてこの道を鹿の群れが渡る時間ですし、日中も群れではなく単独で行き来する鹿の姿は珍しくありません。
アカートは毎日通勤でここを通過しますが、行きと帰りを合わせてもこの場所の滞在時間は長くて3~4分だと思います。それでも月に1~2回は急ブレーキの音を聞きますし、何年かに1度は不幸な瞬間に立ち会ってしまうのです。

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とにかく信号が青でも通過できるとは限らないこと、制限速度以下でも止まれない場面には簡単に遭遇すること、ましてや速度超過やスマホを操作しながらの運転などはF1ドライバーでもおそらく不可能であることをよく心得て、楽しい一日をお過ごしいただければと思います。

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