記念グラスのお手伝いをさせていただきました。

明日8/11(木)は山の日です。
祝日ですが、今回も猫スタッフはお休みさせていただくことにしました。
申し訳ありません。

さて、本日は少し変わったお仕事のお話です。

当店は雑貨屋で、基本的にはどこかから製品を仕入れて販売しているわけですが、時々変わったお仕事をいただきます。

よくあるのが「探してほしい」。そういえば昔ブログでもなんどかご紹介しましたかね？

迷子になった猫を、ではなくて、「こういうスプーンを」とか「お皿を」とか。

ちなみに上の写真もお客様からのご依頼で探した、ガラス製ポットです。
個人のお客様のほか、お店をされている方からご相談をいただき、ご希望に沿った製品を探して提案させていただく、ということも多いですね。

そんな感じのご依頼だとまだ本業からも遠くないのですが、そのほかにもフライヤーやショップカード、ホームページの作成やPCとネット環境のご相談、箱を探してほしい、アルバムを作ってほしい･･･などなど。

うち何屋でしたっけ？？と思うこともしばしばです。

 

そして先日、ご縁を頂き記念品制作のお手伝いを承りました。

当店は周年記念としてトートバッグなどを制作してまいりましたが、自分たちの、ではなくお客様の記念品というのは初めて。

しかも内容が少々難しい部分もあったのでどうしたものか、と思ったのですが、いろいろと試行錯誤して出来上がった記念品、けっこういい感じだったのでご紹介させていただこうと思います。

記念品というのは･･･こちら。

名入れグラス。

 

依頼主の方は少し年上のエネルギッシュで素敵な男性。

趣味のうちの一つである登山で、日本にある3000m峰21座を登った記念、とのこと。

 

ある日突然、山の名前が書かれた紙を渡され、「これをグラスに彫刻したい」と仰いました。

名入れグラスの制作は初めてでしたし、どんなグラスでどんな加工、お値段なども全く見当がつきません。

なんか難しそうだな･･･と思いつつ、せっかく頼りにしてくださったのでありがたくお引き受けしました。

お客様のイメージだと、おそらくあまり安っぽいものではなくそこそこの高級感が必要。

ビールジョッキにお店の名前を印刷、という感じではなく、どちらかというとロックグラスにちょっとおしゃれに彫刻、という感じでした。

 

しかしながら山の名前は漢字ばかりでかなり細かい。

しかもロックグラスだと彫刻できる範囲が狭い。

さらにそこそこのいいグラスにいい彫刻となるとグラスも加工費も結構高い･･･。

などなど、調べていくと問題は山積み。

 

これはなかなか厄介･･･いや、難解な依頼をいただいたな、と思いつつ、やってくれそうな業者さんを片っ端からあたり、なんとか数社に絞り込み成功。

しかしそこからも「箱の有り無し」「ラッピングは？」「価格が･･･」「明朝体のフォントは無理」などなどやはり簡単にはいかず。

最終的に3社ほどに絞ってお客様に提案し、ご希望されたのがこちらのグラスに彫刻、というわけです。

通常、こういった細かい加工は「レーザー彫刻」でないと難しいそうなのですが、今回の業者さんは「サンドブラスト加工」。

少々心配しましたし、今回サンプルなども見ずにかなりの数を制作だったので、正直ちょっと怖かったのですが･･･。

お客様もご納得！というか大変満足いただきました。

 

ちなみに、今回のアカートの仕事としては業者の選定、価格の交渉、彫刻のデザイン、彫刻データの作成と入稿、熨斗のデザイン、という感じです。

デザイン、と言っても内容は決まっていたわけですが、ただグラスに山の名前を彫刻、というのも芸がないので、一応当店でバランスなどをみて調整し、熨斗などもお揃いにさせていただきました。

あとは選定した業者さんとのやり取りは合計で約50回ほどになりましたし、そのほかにもできるかどうかを10社ほどに打診させていただきました。

ただグラスに名入れと言っても、時間も手間もそこそこかかってます。

 

というわけでグラス作りたい！という方、よろしかったらご相談ください！！
最後に、ご依頼くださったお客様、ありがとうございました！我々も大変勉強になりました。